不眠症

不眠症とは冒頭にも紹介したような眠れないとか寝付けないといった睡眠障害になります。

眠れない寝付けないということなら、大事な試験の前や、怖い映画を見た後などに誰もが一度は経験したりします。

しかし不眠症の場合は眠れないとか寝付けないといった状態が１ヶ月以上長期的に続くのです。

不眠症には入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害と４つのタイプがあります。

〇入眠障害

「なかなか寝付けない」とか「寝つきが悪い」という状態。寝付くまでの時間が普段よりもかかってしまう。

〇中途覚醒

夜中に目が覚めて眠れなくなる状態。一晩に何度も目が覚めてしまうこともある。

不眠症の中でも一番起こることが多いが、中でも比較的高齢者によくみられる。夜間頻尿とも関係する。

〇早朝覚醒

普段起きる時間よりも早く目が覚めてしまいその後眠れなくなる。これも高齢者にみられることが多い。

〇熟睡障害

時間的には普段と同じように眠っているはずなのに、熟睡したという感じがせず、「寝た気がしない」とか「眠りが浅い」とか「疲れがとれていない」と感じる。

これらのような不眠症によって十分な睡眠がとれないことで、疲労の蓄積、日中の集中力の欠如や体のだるさ、生活の乱れなど様々な不調や弊害が現れるようになります。

「不調を改善するためにもとにかく眠らないといけない」ということで、自分で何とか眠ろうと努力されたりするのですが、そのプレッシャーによりさらに眠れなくなってしまうことを不眠恐怖と言います。

この場合、電車の中や、リビングなど、寝る目的ではない場所の方がかえってよく眠れたりします。

不眠症の原因を次にあげていきますが、実にたくさん考えられます。

＜身体的な病気＞

高血圧、心臓病、気管支喘息、糖尿病、関節リウマチ、頻尿、睡眠時無呼吸症候群、ムズムズ脚症候群など

＜精神的な病気＞

うつ病、統合失調症、不安障害など

＜薬の副作用＞

降圧剤、甲状腺製剤、抗がん剤、抗ヒスタミン薬など

＜嗜好品の摂取＞

アルコール、タバコ（ニコチン）、コーヒーや紅茶（カフェイン）など

＜ストレス＞

仕事、生活、介護、育児などでの過度なストレスの他、ストレスを感じやすい神経質で真面目な性格など

＜生活習慣の乱れ＞

夜勤の仕事など仕方のない理由の他、怠惰な生活態度により、昼夜が逆転してしまうなどして起こる、朝起きて夜寝るといった生体リズムの崩れ、運動不足など

＜環境要因＞

家の外から聞こえる騒音や、窓に差し込む明るい街灯の光、暑すぎる、寒すぎる、枕が合わない、マットレスが合わないなど

ここまでにたくさんの不眠の原因をあげましたが、これらには自律神経系の乱れが大いに影響します。

自律神経は日中には活発な活動を促したり、夜には休息やリラックスを促す働きをします。

この働きが乱れることで、しっかりと休息がとりにくくなり不眠の原因になったり、病気など他の原因による不眠を深刻にしてしまったりします。

さらに、ここまでの眠れないという経験から、前の章にもふれた通り不眠恐怖につながってしまう場合もあります。

「何としても眠ろう」「眠らなければならない」という焦りが不眠の原因になってしまい、悪循環が生まれるのです。

この施術法は、あなたのお困りの症状の原因は、症状の出ている部分にはないという考え方の整体法です。

例えば、頭部に何らかの病院では原因のわからない痛みや症状があるとします。

病院では、頭部や近くの首などの異常を調べますが、この整体法では、頭部に関連している全身に5か所以上ある関連部分の異常を調べます。

そして、一見頭部の異常と関係のないと思われそうな部分を施術にとって正常に戻すことによって関連している頭部の症状が良くなります。

あなたは、おそらくこのような施術を受けられたことがないと思いますので、ぜひお試しください。