更年期障害

更年期障害での辛さには次のようなものがあります。

• とにかく疲れやすくて仕事から帰っての家事が辛い
• 肩こりや腰痛がひどくて困っている
• いわゆるホットフラッシュというのが起こり、急にのぼせたようになって大量の汗が出るので、いつも着替えをカバンに忍ばせているくらいだ
• 頭痛がしょっちゅう起こるようになって鎮痛剤が手放せなくなってしまった
• いくら疲れていても、眠くても、どうにもこうにも寝つきが悪く、やっと眠れても眠りが浅いようで朝起きたとたん疲れている
• ちょっと立ち上がったり、振り向いたりしただけなのにグラッとめまいがする
• なぜか気分が落ち込むことが多くて、くだらないことで泣きそうになる
• 普段なら特に気にならないことになぜかイライラしてしまって、子どもや夫と衝突してしまう
• 突然、ドッドッドッと動悸がすることがあってぞっとする。

とにかく疲れやすくて仕事から帰っての家事が辛い
肩こりや腰痛がひどくて困っている
いわゆるホットフラッシュというのが起こり、急にのぼせたようになって大量の汗が出るので、いつも着替えをカバンに忍ばせているくらいだ
頭痛がしょっちゅう起こるようになって鎮痛剤が手放せなくなってしまった
いくら疲れていても、眠くても、どうにもこうにも寝つきが悪く、やっと眠れても眠りが浅いようで朝起きたとたん疲れている
ちょっと立ち上がったり、振り向いたりしただけなのにグラッとめまいがする
なぜか気分が落ち込むことが多くて、くだらないことで泣きそうになる
普段なら特に気にならないことになぜかイライラしてしまって、子どもや夫と衝突してしまう
突然、ドッドッドッと動悸がすることがあってぞっとする。
いかがでしょうか？このページをご覧のみなさんにも思い当たることはありましたか？

更年期障害とは更年期にあたる閉経前後の４０歳代中ごろから５０歳代中ごろまでの期間の女性に起こる数々の不調になります。下の項に原因を詳しく説明しますが、やはり閉経前後ということで女性ホルモンが関係します。ただそれだけでもなく、その時期の女性に起こりやすい様々な事情から症状が深刻になったりします。

更年期障害で出現する症状は非常に多岐にわたります。冒頭にも様々な症状を紹介しましたが、それは特に多いような症状をあげたにすぎず、他にも頻尿であったり耳鳴りであったり、人により実に様々な症状が現れます。

ですので最初の頃は、その出現した症状に合った診療科へ行かれることが多く、例えば耳鳴りでは耳鼻科、頭痛では内科というように様々な科のお世話になられる方もいらっしゃいます。確かに中には深刻な病気が隠れている場合もあり、それは賢明な対応ではありますが、そうやって様々な科で検査を受けてもその原因がはっきりとしない場合があり、そんな時に年齢などを考慮して更年期障害が疑われるのです。更年期障害は婦人科になりますのでこの場合まず受診されるといいでしょう。

そうやってやっと婦人科で更年期障害であるとわかって対処が進められても、中にはなかなか効果が出ない場合もあります。なぜなら最初の方にもふれましたが、更年期障害は様々な原因が考えられ、それぞれの方にそれぞれの原因や要因があるからです。当院を検討されるのはこうやって病院での対処が停滞している時だったりします。

更年期障害の原因はこれまでにも少しふれてきましたが、女性ホルモンの影響になります。女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは４０歳代に入ると急激に減少して行ってしまうのです。それによりホルモンのバランスが悪くなると自律神経系に影響が現れるのです。

自律神経は交感神経と副交感神経が拮抗しながら内臓や血管の働きを調節しています。つまり呼吸や、発汗、心臓を動かしたり、胃腸を働かせたりというような、意識しなくても動く働きをコントロールしてくれているのが自律神経というわけです。ホルモンのバランスが崩れると自律神経の働きも正常ではなくなり様々な働きをコントロールしにくくなってしまうのです。ですので自律神経が影響する様々な働きが誤作動してしまい、ホットフラッシュやめまいや動悸などが現れるのです。

ただ、原因やきっかけは必ずしもホルモンの影響だけでもありません。ちょうど更年期の時期に当たる４０歳中ごろ～５０歳中ごろ辺りの女性は、子育てもひと段落し子どもが巣立って急にさみしくなったり、仕事をバリバリしていらっしゃる方だと重要なポストについてプレッシャーが多くなったり、ちょうど年老いた親の介護が必要な時期になるなど、様々な変化やプレッシャー、ストレスが押し寄せてくる時期でもあるのです。そういったこともホルモンの乱れと相まって原因となったりします。大変複雑に様々な原因が複合的に原因になることも多く、症状が深刻になってしまう場合もあります。