便秘

便秘では次のような症状に苦しまれたりします。

• 何日も便が出なくてつらい
• トイレでしばらくいきんで格闘してもいっこうに出ない
• 便がとにかく硬い
• 便が肛門の近くにあってあと少しで出てきそうなのに出ない
• 何とか出た後もまだ出きっていないような残便感がある
• お腹の張りが苦しい
• 便秘だけじゃなく肩こりや肌荒れなどの症状にも困っている
• 便秘がひどくて食べ物を食べる気にもなれない
• 便が小さくてコロコロしている
• 実は便秘だけじゃなくて下痢をすることも多くて、便秘と下痢を繰り返している
• 下剤がないと便が出なくなった
• 指でかきださないと便が出ない

何日も便が出なくてつらい
トイレでしばらくいきんで格闘してもいっこうに出ない
便がとにかく硬い
便が肛門の近くにあってあと少しで出てきそうなのに出ない
何とか出た後もまだ出きっていないような残便感がある
お腹の張りが苦しい
便秘だけじゃなく肩こりや肌荒れなどの症状にも困っている
便秘がひどくて食べ物を食べる気にもなれない
便が小さくてコロコロしている
実は便秘だけじゃなくて下痢をすることも多くて、便秘と下痢を繰り返している
下剤がないと便が出なくなった
指でかきださないと便が出ない

便秘とは排便が週に３回未満であったり、便が硬くて出にくかったり、残便感があったりする状態を指します。

便秘で苦しむ人はどの年代にもいらっしゃいますが特に全体的に女性に多かったりします。

ただ、６０歳代以降になると男性にもぐんと増え、加齢に伴い性別にかかわらず苦しむ方が増えます。

食べ物を食べると、口から食道を通って胃に食べ物が運ばれ、次に小腸へと運ばれます。

そうやって順番に消化が進む中で食物はドロドロの状態になっていきます。

ドロドロの状態で次には大腸に運ばれますが、ここではドロドロの便から水分が吸収されていき便が硬くなっていくのです。

そうやって固形化した便は、腸の蠕動運動（ぜんどううんどう）によって大腸の管の中を肛門に向かって送り出されていきます。

この蠕動運動をコントロールしているのは自律神経になります。

自律神経には交感神経と副交感神経があって、この双方が拮抗しながら大腸の蠕動運動の他、胃での消化や、心臓の動き、血流、呼吸など様々な働きをコントロールしています。

しかし何らかの原因で自律神経の働きが乱れると、それらの様々な働きにも狂いが生じてしまいます。

大腸では蠕動運動が起こりにくくなり、便がなかなか肛門まで送られず、長く大腸の中にとどまってしまうのです。

長くとどまる内に便の水分がどんどん吸収されてしまい便もさらに硬くなります。

そうするとより出にくくなるというような悪循環が生まれます。

便秘には大きく機能性便秘と器質性便秘に分けられます。

機能性便秘とは大腸の働きに原因がある便秘で、器質性便秘は腫瘍や閉塞などの大腸の疾患による便秘になります。

機能性便秘にはさらに弛緩性便秘（しかんせいべんぴ）、痙攣性便秘（けいれんせいべんぴ）、直腸性便秘（ちょくちょうせいべんぴ）の３つのタイプがありますが、便秘のほとんどは弛緩性便秘になります。

＜機能性便秘の３つのタイプ＞

〇弛緩性便秘

弛緩性便秘は特によく見られる便秘ですが、中でも高齢者や女性に多く見られます。

腸の蠕動運動が弱く大腸の中に長く便がとどまってしまい、便も硬くなってしまいます。

筋力の低下も影響するので運動不足や加齢の影響が要因として大きかったりします。

他にも食物繊維の不足や、水分の不足の他、不規則な生活、極端なダイエット、ストレスなど様々な要因が考えられます。

〇痙攣性便秘

痙攣性便秘は自律神経の働きが乱れることで起こります。腸の一部分が痙攣してひきつり狭くなって便が通りにくくなるのです。

そのためコロコロと小さい便になります。また、便秘と下痢を繰り返すことも特徴的です。

自律神経はストレスの影響を受けやすかったりします。ですので仕事や日常生活でのストレスや、疲労、環境の変化などによって乱れ痙攣性便秘を起こします。

〇直腸性便秘

直腸性便秘は便が直腸にまで運ばれているのに便意が起こらず排便できなくなります。

日常的に排便を我慢しすぎたり、下剤や浣腸を乱用したりすることで排便の反射が鈍くなってしまうのです。

特に女性はどの年代でも便秘を起こしやすいですが、それは筋力が男性に比べて弱かったり、女性特有のホルモンの影響で蠕動運動が弱くなる時期があったりなどの他、恥ずかしさから便意を我慢することが多かったり、美容のためのダイエットで偏った食事をとる人が多かったりなど、便秘になりやすい条件がそろいやすいという理由があったりします。